多忙な仕事の唯一のストレス発散法が世界中を旅することだったというMさん。
コロナ禍で海外旅行が難しくなり、旅行に費やしていた数年分の費用を別荘に!と一念発起して探し続けた土地。
運命的に出会えたまっさらな別荘地の造成工事が、いよいよスタートします。
※別荘地に出会うまでのストーリーはコラム「生まれて初めて別荘を持つvol.1」をお読みください。
別荘を建てるにはたくさんの課題が
Mさんが購入した別荘地は、カラマツやハンノキなどの木が群生しているだけでなく、別荘を建てる上で難所がいくつもありました。
・道路から、建築予定地までの距離が数十メートルと離れている
・ところどころ傾斜もきつく、デコボコとした窪地がある
・少量ではあるものの水の流れる沢もある
・100本以上はありそうな木々
さて、この土地をどう造成して作業道を確保するのか。
急な傾斜とデコボコの場所は?コンクリートを流して固める?
沢の水の流れは?少量なので堰き止める?橋をかける?
しかし木の伐採は最小限にとどめたいし、自然の生き物が豊かに息づいている地中にコンクリートは流したくない。
それらの希望を満たし、しかもスピーディーに作業道を造成できる高い技術を持った職人さんにやってもらいたい。
悩んだ末、Mさんは、作業道の造成を建築士さんに丸投げするのではなく、自分で林業のプロを探し始めます。
日本全国、ネットの情報や You Tube で見つけた、これは!という林業のプロに連絡を取ってみたり、友人や知人に相談してみたり、思いつく限りの手段で林業のプロを探します。
そこで行き着いたのが、有限会社天女山の林業のプロ、長嶋さんと渕上さん。
彼らに今回の別荘地造成工事をお任せすることになりました。
標高1600メートル 極寒の中での作業
1月某日。別荘地造成工事の初日は気温はマイナス10度以下の降り続く雪のなかスタートしました。
まずは群生する大きなカラマツを伐採していきながら道の原形を作っていきます。
沢を渡り、デコボコの窪地を進み、斜面を上がり、建設予定地まで、
チェーンソーでの伐採作業と、フェラーバンチャザウルス(掘る・掴む・切るを一台でできるアタッチメント)を付けた重機で、伐採と抜根を同時に進めていきます。

急斜面とデコボコ地面でこの重機に乗っての作業は、非常に高い技術と経験を要します。
しかも雪で足場が滑りやすく、時には吹雪が舞い視界が一面真っ白になる中での作業は、さらに難易度が上がります。
にもかかわらず、経験豊富なお二人の林業職人の技によってスムーズに進む作業。
その様子を初めて目の当たりにした筆者は、その無駄のない美しさに感動すら覚えました!


朝、あまりの寒さによって重機の鍵やドア、窓などが凍りつき車内に入れない(^^; という軽いトラブルはありつつも、3日目には、チェーンソーを使う作業はすべて無事終了し、約100本弱ほどの木々が伐採されました。
積み上げた丸太は、完成した別荘に置く予定の薪ストーブに使うのだとか。たっぷりな量ですね。


ここまでの作業をたった二人で、しかも極寒の雪の降る悪条件で3日間でやってのけたというのは驚きです。
しかしここからが本格的な道作り。斜面はどうするのか?水の流れる沢は?
次回、「生まれて初めて別荘を持つ vol.3」をご期待ください。